介護福祉士 今、介護現場では。

エピソード 7

 

グループホームに勤務していた時の事です。本来は、グループホームに入居される方は

地元の方で、比較的認知度の軽い方が対象ですが、私の経験から、最近のグループホームは要支援2から要介護5の寝たきりの方まで入居されています。

グループホームのコンセプトは、家庭の延長で、スタッフと一緒にお料理をしたり、レクレーションを楽しんだり、散歩に行ったり・・・のはずですが、私の勤務した数か所のグループホームでは、車椅子の方と寝たきりの方が半数以上でした。

その為に、私たちスタッフが大変な事の一つが入浴介助でした。

家庭と同じ風呂場で、歩行困難な方の入浴介助を事故のないように行うのです。

寝たきりの方は、ベット上で、清拭を行います。

 

経営側や家族側には、沢山の理由があるでしょうが、本当に家族の事を考えるなら、高齢者の現状に合った施設に入居していただきたいです。

 

入居させたら入れっぱなし、コロナを理由に会いにも来ない、電話もよこさない。

でも、こんなにも希薄な親子関係が・・・実は、とても多いんです。

 

高齢者住宅に勤務していた時、音信不通の家族にやっと連絡が取れ、訃報を告げると、

「関係ないので、そちらで火葬して下さい。」と、言われた事が2回ありました。